首のしこりや腫れを安全に取り除く日帰り手術

首にしこりや腫れがある、触ると硬いものを感じる、徐々に大きくなってきているなど、首のトラブルでお困りではありませんか?頸部嚢胞摘出術は、頸部(首)にできた嚢胞(液体がたまった袋状の病変)を安全に取り除く手術です。先天的な発生異常が原因で起こることが多く、感染を繰り返したり、大きくなったりする場合には手術による根本治療が必要になります。
大阪市中央区の耳鼻咽喉科・頭頸部外科くまべクリニックでは、患者さまの負担を最小限に抑えた頸部嚢胞摘出術を実施しています。頭頸部外科専門医による正確な診断のもと、首のしわに沿って皮膚を切開し、嚢胞を完全に摘出します。麻酔を含めて30分程度で完了する負担の少ない手術です。
頸部嚢胞摘出術とは?
頸部嚢胞摘出術は、首にできた嚢胞を取り除く手術です。頸部嚢胞には正中頸嚢胞(首の中央にできるもの)と側頸嚢胞(首の側面にできるもの)があり、いずれも生まれつきの発生異常が原因で起こります。
嚢胞の周囲に局所麻酔を注射した後、首のしわに沿って皮膚を切開し、嚢胞とその根となる管(瘻管)を丁寧に摘出します。再発を防ぐため、嚢胞だけでなく、関連する組織も含めて完全に除去することが重要です。手術は首の外見への影響を最小限に抑えるよう、慎重に行います。
こんなことでお困りではありませんか?
- 首にしこりや腫れがある
- しこりが徐々に大きくなってきた
- 首のしこりが痛みや赤みを伴うことがある
- 飲み込みにくい、違和感が続く
- しこりから膿や分泌物が出ることがある
- 感染を繰り返し、抗生剤治療でも改善しない
- 他院で頸部嚢胞と診断された
- 悪性疾患との鑑別や確定診断を受けたい など
頸部嚢胞摘出術の適応
- 正中頸嚢胞・側頸嚢胞など、首に嚢胞性病変がある場合
- 感染や炎症を繰り返し、症状が持続する場合
- 嚢胞が増大傾向にある場合
- 嚢胞から膿や分泌物が排出される場合
- 嚢胞の悪性化や他疾患との鑑別が必要な場合
- 機能的な問題などで患者さまが摘出を希望される場合 など
日帰り手術が適応となる方
- 車で1時間以内の地域にお住まいの方
- 手術翌日まで付き添いの方がいらっしゃることをご承諾いただける方
- 緊急時はご自身以外が運転する車やタクシーで来院することができる方
- 抗凝固薬・抗血小板薬を服用していない方、また低用量ピルを休薬できる方
- 手術翌日と翌々日は安静に過ごせる環境を整えることができる方
- 日帰り手術の注意点について理解し、指示を守ることができる方
日帰り手術の性質上、遠方(車で1時間以上かかるところ)にお住まいの方や、緊急時に対応していただける方がいない場合は、基本的に当院での手術の適応外となります。ただし、ご家族と近隣のホテルにご宿泊いただく場合や、提携病院での1泊入院が可能な場合はご相談ください。
安心の1泊入院プラン
日帰り手術に不安をお感じの方には、提携病院での1泊入院プランもご用意しています。医療スタッフによる24時間体制のサポートで、安心して術後をお過ごしいただけます。
期待できる効果
- 首のしこりや腫れ、違和感・痛みの根本的な改善
- 再発や感染の予防
- 嚢胞の悪性化リスクの低減
- 飲み込みや発声など首の機能の回復
- 首の外見への影響を最小限に抑制
- 早期発見・早期治療による安心感の獲得
- QOL(生活の質)の向上
- 短時間の手術で身体への負担が少ない など
手術前の検査
手術を安全に実施するため、事前に以下の検査を行います。
首・頸部の詳細な観察
首の状態を詳しく観察し、嚢胞の大きさ、位置、硬さ、可動性を確認します。周囲のリンパ節の腫れや神経への影響についても詳しく調べます。
画像検査
嚢胞の位置や大きさ、周囲組織との関係を詳しく調べるため、超音波(エコー)検査やCT検査、MRI検査を実施します。嚢胞の性質や手術の難易度を判断するための重要な検査です。
※MRI検査が必要な場合は、連携する専門施設をご紹介します
細胞診検査
必要に応じて細い針を使って嚢胞の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べます。良性・悪性の判定や感染の有無を確認し、最適な治療方針を決定します。
必要に応じた追加検査
患者さまの全身状態や併存疾患に応じて、血液検査や心電図などの追加検査を実施し、安全に手術を受けていただけるかを総合的に判断いたします。
頸部嚢胞摘出術の流れ
※一般的な流れを記載しております。患者さまによって異なる場合があります
Step
01
症状や経過について詳しくお聞きし、首の状態を精密に観察します。画像検査や必要に応じた細胞診により、頸部嚢胞摘出術の適応を判断し、手術内容やリスクについてわかりやすくご説明いたします。
手術は、患者さまご本人やご家族の同意を得てから実施いたします。
なお、入院・全身麻酔での手術が望ましいと判断した場合には、連携する専門施設をご紹介します。
Step
02
患者さまとご相談のうえ、手術日を決定します。安全に手術が行えるかどうかを判断するために、血液検査や心電図検査などを行います。
Step
03
手術前検査の結果を踏まえて、事前に手術の内容や注意事項をお伝えします。手術前の禁煙・禁酒、服薬の調整、体調管理についてご説明し、当日は体調を整えてご来院いただきます。
Step
04
お伝えした日時に当院へご来院ください。
Step
05
耳の下に局所麻酔を注射し、痛みを感じないようにします。腫瘍の大きさや位置によっては、全身麻酔での手術をおすすめする場合もあります。
Step
06
首のしわに沿って皮膚を切開し、嚢胞を周囲の正常組織から慎重に分離して摘出します。再発を防ぐため、嚢胞とその根となる管(瘻管)を完全に除去します。出血を最小限に抑え、首の機能や外見への影響を考慮した丁寧な処置を行います。麻酔を含めて30分程度で完了します。
Step
07
手術後の注意事項を詳しくご説明し、必要に応じて薬を処方いたします。摘出した嚢胞は病理検査に提出し、最終的な診断を確定します。傷の治癒を確認するため定期的な通院をお願いしています。
手術前・手術後の注意点
手術前
- 禁煙:手術1週間前から手術後2週間以上(傷の治りが悪くなります)
- 禁酒:手術2日前から手術後1週間まで(血流が良くなると出血しやすくなります)
- 内服薬:抗凝固薬・抗血小板薬を内服中の方は当院の日帰り手術の適応外です
- 低用量ピル:手術によっては休薬が必要な場合があり、手術日の調整が必要です
- 予防接種:手術の前後1週間は予防接種を控えてください
- 食事制限・飲水制限があり、守れない場合は手術を受けることができません
- マニキュアやジェルネイルは手術当日までに外していただく必要があります
- 体調不良や発熱などにより手術が中止となる可能性がありますので、体調を整えてください など
手術後
- 当日は激しい運動や重労働を避け、安静にお過ごしください
- 激しい運動やトレーニング、重労働などは手術後2週間は控えてください
- 手術部位への刺激を避け、創部を清潔に保ってください
- 首や肩のしびれ、感覚の変化が一時的に続くことがあります
- 出血や強い痛み、発熱、傷の赤みや腫れがあればすぐにご連絡ください
- 食事制限はありませんが、刺激物やアルコールは控えてください
- 創部のケアについては医師の指示に従って行ってください
- 入浴は医師の許可が出るまで控え、シャワーでの清拭を行ってください
- 首の動きが一時的に制限される場合がありますが、通常、徐々に改善します
- まれに神経の影響による後遺症が残る場合がありますが、適切なリハビリテーションを行います
- 処方された薬は指示通りに服用し、定期的な通院で経過を確認させていただきます
- 手術後の傷の確認や処置のため、医師の指示日に受診していただきます
- 手術後の内服薬は術前外来の際に処方いたしますので手術当日まで保管してください
- 手術費用については「費用」ページをご参照ください。手術費用に薬剤費などが加わります
- 手術費用は手術後最初の診察日にお支払いいただきます
- 高額療養費制度の利用をおすすめいたします。当院窓口でのマイナンバーカードご利用により申請手続きを省略することができます
- 病理検査の結果説明のため、必ず指定日にご来院ください
- 手術後の痛みや合併症などの可能性は日帰り手術だからといって軽くなるわけではありません
- 何かご不明な点や心配事などありましたら、外来診療時間内にご連絡ください など
※手術の内容により異なる場合があります